努力は簡単に嘘をつく~自習を考える
コロナウイルス騒動から早いもので3週間。
学校がお休みになってからは、期間中毎日塾を開け、自習の生徒に開放しております。
自塾に限らず、多くの学生がこの期間、場所は問わずとも、自習という状態になっているのではないでしょうか。
そこで皆さま、「自習」とは何でしょう?
ここいらでもう一度考えてみませんか。
自習とは
いわゆる学校における自習というのは、フリースタイル、何やるにも自由という場合がほとんどだと思います。
他人に迷惑をかけなければ叱られることはありませんね。
基本何をやるにも自由なので、学校ではなかなか自習のやり方を教えられません。
しかし、概して我々の成績に直結するのは自習時間の使い方だと思っています。
なぜなら宿題とかでない限り、学校外における勉強というものは、基本が“自習”だからです。
中学生以上になれば、ほとんどの勉強時間を自習で費やすことになります。
であれば、このやり方次第で、いい方にも、悪い方にも進んでいくことは明白です。
私は勉強の仕方を普段の授業から言い続けておりますし、塾に来る以上、それと同様の勉強を自習中も望んでおりますので、
とりあえず来て、誰かへのポーズ(ほぼ親ですが)のような勉強をされるのであれば、たとえ静かにしてようが私は注意します。
例えば、眠くなっている(スタンディング席でやるか、休憩中寝るか、それでも眠いなら帰って寝てください)、
特定の科目ばかりやっている(自分の苦手に目をそむけ続ける勉強は楽でいいですが、やらないのに“出来ない”と言うのはやめましょう)、
出来ないのを出来るようにせず、そのまま先に進む(上に同じ)
自習をする際に気をつけるべきこと
質の悪い勉強を何時間やろうが、総じて自己満足。結果には結びつきません。
頭を使っていなくても“やった感”が出るのが自習の悪いところ(それは授業も同じか!)。
来る以上、塾を逆に使い倒して、一日一点でも、点数が上がった、そんな実感のある自習を心がけて欲しいと思います。
塾や図書館は、行くから成績が上がるのではありません。
生徒にも言っていますが、行けば賢くなるのでしたら、私は塾に泊まります(生徒と一緒に私も勉強してますが、もっと物覚えが良くなりたい今日この頃。。。)
少しばかり悪いことを書きすぎてしまったので、ちょっとばかりおススメの自習法を。
①春休み中の長期計画を立てるといいと思います。
ぎちぎちに毎日の予定を立てるのではなく、「4月●●日までにこのワークをここまで終わらせる。だから一日あたりだとこれくらい進ませる。」のような、毎日“やると決めたこと”で計画を立てるのがいいと思います。
その際に、先ほども言いましたが各教科バランスよく。
②to do リストを作る
春休み中の長期計画を立てたら、“今日やるべきこと”をリストアップしましょう。
そしてやったら消す。やったことを消していく作業は心地いいものですよ。
③50分単位で教科は変えたほうがいい(学校と同様に)。
学校があったときと同様に、50分ー10分休憩で、一時間毎に教科を変えてはどうでしょう。
集中のペースを乱さないためです。
家だと一回休憩入ってしまうと、なかなかもう一度ギアを入れ直すのが難しいので(私は特にそういう人間です)、
この辺は塾に行って管理される状況で自習出来る人は、その環境をたっぷり利用するのがいいですね。
ぶっ続けでやるのもいいけど、それこそ何時間も同じ教科ばかりやっていることないように、ペース配分は意識していきたいものです。
何度も言っていますけど、勉強は量、つまり時間だけではないですから。
「あなたの今日やった勉強は、あなたの大事な一日の、●●時間を使うにふさわしい内容でしたか?」
一日の終わりに自分自身に問いかけましょう。
最後に、
努力は簡単に嘘をつきます。
嘘をつかない努力をしたければ、頭を使うことです。
今あなたが行っているまさにその自習中に、他の生徒との差がついているのですね。