定期テスト勉強を、受験勉強にいかすには
下野市小金井の学習塾、智心館の谷畑です。
今回は、定期テストも終わったということで、
「定期テスト勉強を、受験勉強につなげるために考えるべきこと」
という記事を書いていこうと思います。
その前に皆さん、
受験勉強する時って、もう一度中1、中2の勉強を復習しますよね?
この大前提を疑うところから始めませんか?
なぜ復習しなければならないかというと、当たり前だ。
忘れているからだ。
しかしですね。
例えば上位の受験生は、最終的に、3年間の勉強のほとんどをできるようにして、中学を卒業するわけですよね?
なぜそんな離れ業ができるのか。
もともと頭がいいからというのは、もちろんゼロではないと思いますが、
その理由、考えてみる価値はありそうじゃないですか?
その違いは、定期テストの使い方にあった!?
私から見ていて、勉強ができる子も苦手な子も、“定期テスト勉強をする”ということに変わりはありません。
最初からできる子など、間違いなく一人もおりません。
しかしながら、その使い方に、大きく差が出ます。
苦手な子は、テストそのものが一夜漬けになる確率が非常に高いです。
一夜漬けなどのの、一度にガッと行う、詰め込み学習のことを「集中練習」と言います。
この集中練習は、抜けてしまうまでが非常に早いことで知られています。
それに対して、今回お伝えしたい勉強法三つは、
記憶が長持ちするだけでなく、
様々な状況で知識を引き出し、より幅広い問題に対応できるようになる。
そんな勉強法です。
それでは参りましょう。
1.間隔練習
一つのことを勉強したら、時間を開けて勉強してみること。
脳は、思い出すタイミングで記憶を定着させています。
ですので、勉強した内容をいくらか忘れたあたりで復習するのがベスト。
復習するにも、教科書を眺めるのではなく、テストしてみることです(テスト効果の記事はこちら)。
2.交互練習
同じ問題を繰り返し解くのでなく、様々な問題を入れ違いで解く。
私がこれを実感したのは、中3のときの、自身の体験からです。
受験直前の当時、過去問を解き進めていった私は、みるみる成績が上がっていくのを実感しました。
なぜ成績が上がったのか?
私はバラバラな問題を解いていたからです。
過去問は当たり前ですが、何が出てくるのか分かりません。
方程式の問題が来たと思ったら、次に立体の問題が入ってきたりします。
対して通常のワークでは、それほどまでに脳の複雑な思考を必要としません。
なぜなら、立体の問題においては、やり方をそのとき覚えて、そのまんまやり方通りにやれば出来てしまうからです。
ですが、間隔練習でも言ったとおり、長期記憶へと持っていくためには、「やり方を思い出す」というプロセスが必ずなければなりません。
過去問を解くには、必ずそれが必要です。
だって目の前の問題は、やり方も何も書かれていない、いわばさら地のような状態なのだから。
そこから解き方のルートを導く。
これこそが、長期記憶の維持に役立つのです!
3.多様練習
交互に問題を解くだけでなく、多種多様な問題を解く。
これもまた、有益な学習方法です。
多様練習のいいところは、問題を判別する力がつくということです。
同じ問題を解き続け、終わったら次の単元に進んでいく、集中練習においては、
そもそも頭のどこから知識を引っ張ってくるべきなのか?
その力が養われません。
なので、問題の出方が変わったら解けない、応用に弱い、そのような勉強になってしまうのです。
また、多様な練習をすることで、より学んだことのつながりが見えてきます。
「これはアレと同じだな。」
とか、
「要するに○○でしょ。」
のように、その分野にとどまらない、広い視野を手にすることができるのです。
もう、こういった思考ができてしまったら、知識の吸収力は何十倍にもなると思っています。
長年、様々な生徒を見てきて、間違いなく言えます。
できる生徒が必ずやっているのは、ある特定の勉強法ではなくて、このような思考法ですので。
まとめ
定期テスト勉強を受験勉強にいかすためには、
・間隔を開けて、忘れたら思い返す時間を作ること。
・交互に様々な問題を解いてみること。
この二つだと思います。
そして、学校で授業を受けたり、学校ワークを解いたりしている時にも、
「これはどういったことを勉強していて、今までに学んだ部分のどこかとつながりはないか。」
そのようなことを考えながら、勉強していくクセをつけることが、
手っ取り早く勉強ができるようになるコツです。
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