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新中1生にどうしても身につけて欲しい、定期テスト勉強法

目下、中間テストに向けて、みんなと勉強中の学習塾智心館塾長です。


その中でも、新中学一年生は、初めての定期テスト勉強になります。


当たり前な話ではありますが、自塾の生徒も、



「定期テスト?何それ美味しいの!?」


という状態から勉強をスタートさせます。


ですので、まずは、そもそもなぜ定期テスト勉強をしなければならなくて、具体的には何を勉強するべきなのか、それを生徒に伝えるところから、自塾の定期テスト対策は始まっていきます。


本日はそんな話を。


なぜ定期テスト勉強をしなければならないのか

長期スパンで言えば、「内申点にかかわるから。」などと理由づけは可能なんですが、正直あまり生徒には響きません。


生徒には、もう少し感情的に、「できたら嬉しいじゃん!」と言うようにしています。


少しずつでも、「努力によって成長できた。」「たとえ小さくても、自分の中の何かが変わった。」このような体験を、定期テストを通じて実感してほしいのです。


実際、“中1ギャップ”という言葉があるくらい、中学一年生というのは様々な環境の転換期にあたります。


制服を着て、部活もして、先輩後輩、思春期的な人間関係も出てくる、非常に目まぐるしい時期です。


中学一年生を境に、子どもの自尊感情や自己肯定感は下がり始め、不登校などもグッと増えてくるという調査結果も出ています。


これら自尊感情の低下に、勉強が与えている影響は、決して少なくないような気がしています。


中学生の勉強は、毎日教えている私からしても、本当に難しいと思うから。


具体的には何を勉強するべきか

これに関しては、120パーセント学校ワークです。


「ワークが終わったので、別のワークに取り掛かります。」


という話を受けることもあるのですが、ワークが一回終わったことを“終わった”と言っているならば、ブチ切れるレベル。


ワークの一回目など、できるとできないを仕分けたにすぎません。


できないに仕分けられたものを、“できる”へと持っていくことで、初めて勉強したと言えるはずです。



できなかった→間違った理由がわかった→しばらく経って、もう一度やったら今度はできた。


ワークが終わったと言えるのは、上記の勉強を行った上で、


「どの問題がテストに出てもパーフェクトに取れます。」「やりすぎて、むしろ答え覚えてしまいました。」


みたいなレベルのときです。


つまり、そんなこと言っていい生徒など、ほぼいないということ。


まぁ、そのレベルになったら+αで教科書の太字以外の部分を読んでおくなり、先生が授業内で使ったプリントや、資料集などを見ておくのがいいでしょう。


定期テスト勉強は自学力が試される

定期テスト勉強中は、多くの生徒が“問題を解く”ことと思います。


「うちの子も、家でワークを解いていてえらい!」


なんてお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、ここにも大きな落とし穴が存在します。


正しくワークを使えていない子が多いんです。


正しく使うとは何か?


難しいことを言うつもりはございません。やってほしいことは至ってシンプルです。



1ページ何も見ずに解いて、丸付けして、間違いを直す。間違えた問題にはチェックを入れて、あとでもう一度解く。


こちらです。ちなみに、下線の部分が、落とし穴になりやすい箇所。


できない子が陥りやすいテスト勉強の落とし穴

①何か見て解いている。


答えを見て解くのが無意味である。


これはもちろんどの生徒も同意してくれると思います。


しかしながら、教科書を読みながらワークを解き進める子の矯正を、私は毎年行っております。


確かに解けている感覚があって気持ちいいのかもしれません。


ですがそれって、答え探しして写しているだけ。


テストに教科書持ち込むことできないですよね?


それが答えだと思うんです。


②丸つけをしない


丸つけをしないでドンドン進めていってしまう子も結構います。


「あとで丸つける。」


なんて言って。


でも、あとで丸つけたときに、もしバツがたくさんあったら。。。


直しが雑になるのは目に見えていますね。



できなかった→間違った理由がわかった→しばらく経って、もう一度やったら今度はできた。


先ほども言いましたが、間違いなおしの本質はこれです。


間違った理由が最も分かるのって、間違いをした直後だと思うんです。


人って時間がたってしまえば、「あれ、なんでこの時こう書いたんだっけ?」ってなるもの。


そうなってしまったら、正しい直しはできないと思うんです。


③直しは赤で書いておしまい


苦手な子が陥りやすい、定期テスト“誤”勉強法最後は、「直しを赤で書いておしまいにする」です。


問題集をやれば間違いが起きます。当たり前ですね。


そのあとの動き方で、できるとできないが分かれてくると思ってください。


間違いが起きた。さてあなたはどう動きますか?



赤で答えを書く?解き直す?解説を見る?


ちなみに私の中での正解はこの中にありません。


正解は、なんで間違ったのかを探すです。


どうして間違ったのかが分かったら、解き直すは正解でしょう。


どうして間違ったのかが分からなかったら、解説見るのが正解でしょう。


(それでも分からなかったら先生に聞こう)


答えを赤で書いて終わりにしたって、次できる保証はどこにもありません。


(というより多分次もできないでしょう)


以上三つの落とし穴に気をつけて、正しい自学習慣を身につけてください。


まとめ

最初に言いましたが、自塾に入ってきた中1生に、最初に伝えるのは、このような勉強のやり方です。


最初はどの生徒も慣れるまで大変です。ですが、中1で、かつ素直な子であれば即やってくれます。


これが2年、3年にずれ込むと、今まで培ってきたことの矯正が容易ではないことは、皆さんも分かっていただけるのではないかと思います。


だから私は中1(特に今の時期まで)のうちに、どうしても身につけて欲しいのです。

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