新受験生が受験を考え始めた時、まずやるべきこと
6月も半ばになり、2学期制の中学校は中間テストが終わりました。
中3生が、初めて受験を意識し始めるこの時期、ワンオブザモストよく聞かれる質問がこちら。
「受験勉強って何から始めればいいですか?」
漠然と「何か始めないといけないよな。。。」という思いがあっても、何から始めればいいのか分からないっていう中学生は多いのではないでしょうか?
学校でもこれをやりなさいって言われることあんまりないし、かといって市販教材はたくさんありすぎる!
どれ選んだらいいか分からない!
そんな状況になりがちだと思います。
今日は、実際に何から勉強始めるかについて書いていこうと思います。
結論:基礎の完成
さて、基礎が完成する、、、
う~ん、抽象的(涙)
どうなったら基礎が完成したという状態になるのか。
大事なことだからハッキリさせましょう!
私は、実力テストや下野模試において、平均点くらいなら取れることを基礎が固まったと定義しましょう!
本当は7割以上!とか言いたいんですけど、最近の下野模試の数学って難しいし、
まだ問題形式に慣れていないせいで、時間内に終わらないとかもあると思うので、その辺はすこし幅を持たせました。
それを目指すために、
やるべき教材は何か
結論、3年間分がまとまっている教材にしましょう。
例えば、学校で配られる(購入する)整理と対策みたいな。
うちの塾生であれば、英数は塾ワーク使ったっていいです。
(ちなみに理社国は夏休みからなので、まだ渡してません)
1,2年生の範囲で抜けがあるところを重点的に勉強してください。
ところで、
基礎が固まればできるようになるとは言っていない
「うぉ~し、やる気出てきた!
俺も基礎固めて、次の実力テスト完璧だぜぇ!」
と思ったそこのあなた、すいません。
基礎が固まれば勉強できるようになるわけじゃありません。
手に入れた知識がどのように試験に出るか、分かって初めて点数に結びつくのです。
これを理解していただきたい。
例えば、英語。
過去形を勉強したとしましょう。
過去形のときには、動詞にdかedをつける。
また、go→wentのように、不規則に変化する動詞もある。
このように学ぶわけですが、ワークというのはそのつくり上、過去形というものが出てくるということがわかった状態で問題を解くことが多いです。
「第○○回 過去形」 みたいにページの一番最初に書いてあるでしょう?
しかし、実際に長文を読むにあたっては過去形なんてことどこにも書いてあるわけはなく、
文脈から過去形であることを、判断しなければならないのです。
これが基礎だけやっていれば、点数に結びつくわけではないの真実です。
基礎を経て、実践演習にいかなければならないのです。
よく世の中で「基礎さえ完璧にすればいい!」みたいな言説がありますが、これは半分ホントで半分間違い。
確かに基礎が完璧になれば理論上、どんな問題にも対応はできます。
ですが、知っていたところで使う場所が分からなければ、宝の持ち腐れになってしまうわけです。
実際の問題は、基礎が基礎として分かりやすく出てくるわけではありません。
往々にして異なる基礎同士が結びつき、うまーくカモフラージュされた状態でやってきます。
それを見極めるには、何度も初見の問題を、自分の持っているどの知識と結びつければいいのか、繰り返し訓練し続ける必要性があるのです。
まとめ
まず3年分のまとまっている教材を、進めていく。
目標は、夏休み前までに。
理想は、夏休みがスタートしたら演習に入っていく。
5教科すべてでなくていいが。
すると秋に必ず芽が出てくる。
秋からの過去問演習でメキメキ太くなっていった葉は、春にしっかり花を咲かせる。
もちろん、種をまくのが遅くなれば、その分根っこが張るのも遅くなる。
冬に、ましてや受験近くにそんなことやっていれば、当然、「志望校落とすか....」って話になる可能性がある。
という話です。
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